精神的に相手との離婚を決めたとしても気になるのはその後の生活。つまり生計をどう立てていくのか、お金の問題です。基本的には離婚時の財産分与は夫婦半々というのが通例になっています。ただし注意しないといけないのは住宅ローンなどの借金もその際には分与されてしまう可能性があるという事です。
またお子さんがいる場合は養育費などの受け取りを月割りで設定する事も多いですが、これも何年か経ってしまうと払われなくなってしまったり、滞ってしまったりであてにするのは難しいのが現状です。
では慰謝料はというと、これも月払いにすると同じように最初だけでいずれ払われなくなってしまいます。一括にすればその心配もありませんが、もとより相手の浮気などでの離婚慰謝料は多くても300万円程度、ほとんどの場合は100万円ぐらいが相場になっています。到底いまからの生活、離婚後の生活を長期にわたって支えられるものではありません。
このような事を鑑みた場合に離婚に衝動的に突き進む事はお勧めできません。離婚を前提としたしっかりとした生活準備が必要になってきます。
ひとつは離婚した後の仕事です。離婚した後に改めて探すのは難しいので離婚前に職を見つけておく、働けるスキルを身に着けておく事が重要でしょう。また働くためには家に残されるお子様の問題を解決しておく必要があります。
お子様の問題に関してはもっともよいのが実家のご両親の協力を仰ぐ事です。これは親権問題になった時なども有利に働く事が多いので、はやめにしっかりとした下準備を行っておくべきです。
さらに浮気が原因の離婚の場合は相手からの慰謝料が見込めます。生活を支え続ける金額としては物足りないですが、新しいスタートを切る為の準備資金としては非常に有意義な金額が慰謝料請求から得られます。まずは探偵社でしっかりとした浮気の証拠を採取して、弁護士や行政書士を通じて慰謝料請求を行う準備を整えておくのがよいでしょう。