相手の位置情報が分かる発信機。浮気調査などでも使用されるこの機会ですがその使用目的には大きな誤解があります。
ひとつはいつでもどこでも正確に場所が分かるわけではないということ。
現在ほとんどの発信機で使われているのが衛星からの電波を利用したgpsシステムによる発信機です。
このgpsシステム、確かに非常に正確に位置を特定できるすぐれもののシステムなのですが、気候や地形といった条件をまったく気にしないというわけではありません。険しい地形のある場所や集中豪雨や霧などの気象条件によっては数百メートルから数キロの誤差が出る事があります。
またそういった極端な場合ではなくても民間で使用しているgpsシステムでは常に数十メートルの誤差が出ます。
あくまでもだいたいこのあたりにいる、という程度の機械でしかないのです。
なので、どちらかというとあくまでも発信機を付けた対象の行動パターンを把握するために使われる、たとえば何曜日の何時ぐらいにいつも怪しい動きをしている、といったおおまかな行動分析に使われる事がほとんどです。
実際に浮気の現場証拠を得ようとおもったら、この行動パターン分析から怪しい日時を割り出して実際に現場にいって探偵調査員が浮気の瞬間を撮影する、というプロセスが必要になります。
当然、まったくの素人が出来るような簡単な事ではありません。発信機をネット通販でレンタルする、もしくは売っているような会社もありますが、素人の方がそれを使って簡単に浮気の証拠を取る、とはなかなかいかないようです。