結婚といえばお見合いだった時代は、お互いがお互いの情報をまったく持たないままお見合い当日を迎えるのがほとんどでした。
こうした時にあらかじめ相手の略歴などをお互いに提出して事前準備をするために始められたのが「釣書(つりがき)」です。
恋愛や交際を経て結婚する人がほとんどの現在ではほぼ見なくなったものですが、田舎の方ではいまでも釣書を求める方も多いようです。
周りに経験者がいないなかでいきなり釣書を求められても困る事も多いかと思います。
簡単に釣書の書き方を説明すれば、ようは履歴書です。ただ履歴書は就職したい会社に出すもの、いわゆる個人証明として作成した書類になりますが、釣書はそれプラス家族・身内の証明という意味合いも持ってきます。
ですので、通常の履歴書に書く、氏名・住所・学歴・職歴に加えて家族構成、家族の現状(就学・就業状態)や両親の実家所在地などを書き加えたものになります。
なかには信仰している宗教や病歴などを書くところもあるようですが、これらは現在においては差別につながりやすい条項でもあるので省かれる事も多いようです。
様式としてはこれらの情報が簡潔にわかりやすくまとめられていればよいようですが、一般的には縦書きの草書体などで作成される事が多いようです。
これは見た目に正式な書類である事をアピールしやすいといったことからだと思われます。
要点を押さえておけばどのような形式でも問題はないのですが、釣書などを求めてくる人は伝統的なものを重んじやすい人かと思われますので、いままでと同様の形式で作成するのが一番かと思われます。
ただし釣書などで得られる情報というのはあくまでもまったく知らない人の表面的な一次情報を確認できるにすぎません。
ほとんどの情報は実際に会った場で確認できるような簡単な情報です。細部について気になるような事があるのであれば調査会社など信頼のおける機関による調査によって明らかにする事が必要になってくるでしょう。
ただし差別につながるような調査は正規の探偵社ではお受けしておりません。その点には十分留意してご相談されるとよいでしょう。