中嶋彰子(36才)主婦です。
週に3日パートで働いています。
家族は主人と10才の娘の3人です。
私の昔からの友人です。
彼女は独身で、ご両親も他界されているので賃貸マンションを借りる時に私が保証人になりました。
ローンの連帯保証人と違い、マンションの賃貸契約なので気軽な気持ちで印鑑を押しました。
それが7年前の事なんですが、それからずっと何もトラブルは無かったんです。
しかし、1ケ月ほど前そのマンションの管理会社から電話がありました。
彼女の行方が分からないらしいのです。しかも家賃を19ケ月分も滞納しているとの事でした。
彼女も私も仕事がありますし、なかなか頻繁には会えないのですが丁度1ケ月半前に会ってランチを
した所だったんです。その時の彼女は普段と変わりなく快活に話していました。
突然の事に私は途方に暮れてしまいました。
それで他の友達にも連絡して彼女の行方を確認したのですが分かりませんでした。
管理会社から合鍵で室内を確認したいので保証人の私に立会って欲しいと言われて立ち合いもしました。
私は部屋の鍵を開ける時にちょっと怖かったんです。
彼女が倒れていたらどうしよう。しかし室内は几帳面な彼女らしく整然としていました。
万一の事態は起こらずひとまず私はホッとしました。
ホッとしたのもつかの間、次なる難問が・・・・・
滞納分の家賃から敷金として預かっている3ケ月分を差し引いた16ケ月分家賃の支払い請求が管理会社から私の元に届きました。管理会社も1年以上前から再三に渡って彼女には支払い請求をしていたらしいのですが、支払いが無かったようです。
最近は数カ月から半年滞納すると保証人の方にも通知が来るらしいのですが、このマンションのオーナーが資産家の気のいい老夫婦で気長に待ってあげましょうって事で19ケ月も溜まってしまったようです。
しかし滞納家賃にも時効がありますからね。管理会社が内容証明を送ったら不在票の期限が切れても連絡が無いので保証人の私に連絡が来たんです。
家賃とはいえ16ケ月分はサラリーマン家庭の主婦には大きい金額でした。
悩んだ挙句、保証人ですから債務からは逃れられませんので管理会社と話し合って分割での支払いを決めましたが本人がマンションから姿を消しているのも心配です。
主人と相談して探偵社に依頼する事にしました。色んなホームページを見てもみじ探偵社を選びました。
調査の末、友人は見つかりました。
私は主婦でパートですから収入なんてたかが知れています。ですから保証人としての債務を履行するとなると、おのずと主人の稼ぎから支払らわなくてはいけません。主人に申し訳なくて正直言って彼女に恨みがましい感情が湧いていました。ですから見付かった時は本当に嬉しかったです。
彼女は隣県の従妹に当たる方の所に身を寄せていました。
彼女は急成長のベンチャー企業で働いていたのですが、3年前から業績が落ち収入も激減し収入が半減していたようなんです。
そのうち早期退職者を会社が募りだし、彼女もそれに乗じて退職したそうです。
不景気な折ですからすぐには良い転職先に恵まれず、しばらくは失業保険や退職金で食いつないでたという事ですが、それも1年半位前から底を尽きだし。もっと安い家賃の所に移ろうにも引っ越し代や次の賃貸契約にかかる費用が調達できずにやむなく大家さんの行為に甘えて家賃を滞納し続けていたようなんです。
私も彼女が失業中なのは知っていましたが、たまに会う彼女は以前と変わらず元気で華やかな雰囲気を纏っている独身貴族で、お金に困ってる様子は全くありませんでした。人間って生活のレベルはなかなか落とせ無いんもんだなって改めて実感しました。
でも、ホッとしてる場合ではありません。探偵社まで使い本人を捜しだしたまではよかったものの、彼女には支払い能力が無い。
保証人である私に債務を履行する義務があります。それに調査費もかかっています。
そんな時、もみじ探偵社の方のアドバイスで彼女が身を寄せていた従妹の方と話す機会を得ました。
その方は資産家の家に嫁ぎ、ある程度の自由になるお金を持っていらっしゃるらしく『私が肩代わりします。』と一時的に滞納分を全額支払い。友人はアルバイトにでも行きながら毎月少しずつ従妹に返済する事にしたようです。
うちも決して裕福ではありません。調査費はとても安いとは言えませんでしたが、調査をしてもらい本人を見つけて頂き経済的にもありがたかったです。
彼女とは30年来の友人なんです。一時は最悪の結果も考えていましたが生きて見つかって本当に良かった。私達の絆も途切れずに済みました。
失いかけた長い友情まで見つけてくれたもみじ探偵社さんには本当に感謝しています。