このところ芸能人がストーカー被害に遭う報道をよく耳にします。
探偵調査会社にとってもストーカー案件は増加傾向にあり、報道を聞くたび気が気ではありません。
死傷など実害がでたストーカー事件のみが報じられますので、全体からすると報道される事件は氷山の一角です。事件化してないストーカー事案がいかに多いか、探偵調査員ならば実感しているところです。

まずは、最近発生した芸能人が被害者となった、ストーカー事件を見ていきましょう。
芸能界で頻発するストーカー事件
2016年5月に発生、福山雅治さんと吹石一恵さんご夫妻に対するストーカー事件。熱狂的なファンを持つ福山雅治さんですので、ご結婚の報道後には「福山ロス症候群」なるものを発症したファンも多いと聞きます。犯人の女は自宅マンションのコンシェルジュだったことから、その事件の深刻さが窺えます。ご帰宅された吹石さんが部屋の中にいる女性と鉢合わせになりました。急いで逃げ出した吹石さんには、幸いなことに怪我がなかったということです。
もう一件は、最悪の事態に発展した事件です。アイドル活動をされていた大学生の冨田真由さんが、ファンの男によって刺されました。以前よりストーカー的ファンからの被害に悩まされており、ご本人と親御さん合わせて警察に相談されいたにもかかわらず発生した事件です。
一番悪いのは犯人であることは言うまでもありません。ただ、警察の初動体制に不備があって、ストーカーによる殺傷行為を未然に防ぐことはできませんでした。現時点では、冨田真由さんは重体とのこと。一刻も早い回復を祈るばかりです。
探偵調査員が見たストーカー行為
身辺に不審なことが起き始めていませんか。もしかしたらストーカーかも知れません。最初はいたずらまがいの行為から始まるストーカー行為。不審な電話や見知らぬ人からのライン(SNS)のお誘いなど、犯人が特定できない場合も多く見受けられます。
探偵調査員が調べてみると意外にも身近な職場仲間だったり、元交際相手だったりするケースも少なくありません。普段は同僚として同じ仕事をする仲間であり、好意を持っているなんて露も気にしていなかった。被害女性が同じ職場の他の男性とお付き合いすることになり、疎外感を感じてストーカー行為に至るケースもあります。
円満にお別れしたはずの元彼氏が、恨みや妬み、猜疑心を膨らませストーカーになるケース。30代会社員の女性は、仕事帰りの道で誰かが後をつけているような気配を感じます。ストーカーに気付いたのはそんな些細なことでした。その後に非通知の無言電話が頻発しストーカーだと確信します。

上記2つのストーカー事例に共通する点は、被害者の行動パターンが知られている点です。隠しようもない間柄であれば、たやすく手に入る行動パターン。この状況はかなり危険であると判断できます。いつでも被害者に近づく隙を狙っているかもしれません。しかも、卑劣なストーカーにとってターゲットの行動を知ることは、優位な立場にいると感じるのです。
この時点で警察に相談する場合は、はっきりとした証拠が必要です。電話の頻度は?ネットでの書き込み内容は?本当に毎日のように付きまといがあるのか? はっきりしたストーカー行為の証拠が必要となります。
そのストーカー行為の証拠収集も、被害者にとって苦痛で危険を感じる作業となるかもしれません。ストーカー行為の分析と対策ノウハウがある専門調査員を利用しても良いかもしれません。ストーカー相談に警察署を訪れるのも、初めての方がほとんどですから、探偵調査会社は大きな力になると思います。
探偵調査会社のストーカー対策
ストーカー行為があった場合、被害者本人がストーカーを調べることも多いでしょう。
ただ、状況によってはストーカーが逆上し危険な目に遭ったり、凶悪化するケースもあるようです。なぜならば、加害者自身が行っているストーカー行為を、犯罪と認識していない場合があるのです。開き直ったり、自己正当化するストーカーがいるとよく聞きます。ねじ曲がった心根が被害者を一層傷つける場合も多々あるのです。
そして、ストーカーの中には自身の行為を巧妙に隠す人もいて、その実体を証拠として掴むのは大変難しいです。
確かな証拠を掴むには、ストーカーの専門調査員がいる探偵調査会社を利用するのも検討してみてよいと思います。もちろん、しっかりとした証拠があれば、警察もスムーズに対応してくれることと考えられます。

今回芸能界で発生した2件のストーカー事件。いずれも芸能人と極一部の熱狂的なファンによる事件ではありますが、ストーカーに悩む多くの方々には、衝撃的な事件として捉えられたのでははないでしょうか。いつ我が身に迫ってくるか分からない凶悪なストーカー行為。一刻も早く安心した生活が送れるよう、探偵調査員は全力で対応しています。
最近のストーカー事案は変化してきています。一般的にストーカー相談は被害者が女性の場合が多いですが、被害者が男性である場合も珍しいものではありません。女性の社会進出が増えるにつれ、社会の必然と言うべきなんでしょうか。
卑劣なストーカーを放置しても良いことはありません。ストーカー行為は犯罪であり、傷害事件となる前に探偵調査会社を利用を含め適切な調査と対応で退治することが先決です。泣き寝入りをせず、勇気を出して解決に向かい踏み出してください。