私たち探偵にとって、GPS捜査にかかわる衝撃的な判決がでました。今回の最高裁大法廷は、裁判所の令状なしに警察がGPS捜査することを違法とする判決がでました。(平成29年3月15日)
もみじ探偵社の広島本社でも「GPS捜査の違法判決」は大きな話題になり、浮気調査の手法を再確認しているところです。

判決内容を詳細に読むと、連続窃盗犯グループに関係すると思われる車やバイク、合計19台にGPS端末を設置していた。
GPS捜査手法は、個人の行動を継続的、網羅的に把握することから個人のプライバシーを侵害するものであるとの判決です。
捜査員の人数は限られており、短時間で効率的に捜査を進めるためGPS機器を利用したのだと想像できます。警察がこの有用なGPS技術を捜査に利用する一方、プライバシー保護の懸念とどう折り合いをつけるのか、司法判断が焦点とされた裁判でした。最高裁判所の判決は、令状なしのGPS捜査は「違法」という判決でした。

多くの方がカーナビなどで利用することも多いGPS。技術の革新は日々進み、GPSは普段の生活に切っては切れない存在となりつつあります。
調査対象者が、浮気相手と会う場所は広島県のどこなのか。GPSで居場所を知りたい欲求は誰しもが持ちますが、そこにはGPS調査の落とし穴があることを忘れていいけません。
夫の居場所が知りたい!GPS調査に探偵の一言
探偵はGPSの位置情報をどのように考えているか。
基本的には、GPSで浮気調査することはありません。もし、GPSデータでラブホテルにいることが確認できても、
浮気している不貞行為を行っている証拠にならないからです。
最近は浮気調査の相談者から、このGPS調査について聞かれることも多いです。
- 外出中の夫の行動をGPS機器で把握したい。
- ラブホテルで不貞行為している夫をリアルタイムに確認したい。
- 夫の浮気癖が再発していないか、GPSで常に監視したい。
といったような相談内容です。
残念ながら、GPSの位置情報だけでは、ラブホテルの近くで、車を止め寝ていたとの言い訳も可能です。やはり実際に浮気相手の女性と共にラブホテルに入る姿の写真や映像が必要になるのです。
GPS位置情報を利用して、パートナーの浮気調査をするデメリットは他にもあります。
例えば、密かに車に設置されたGPS機器を、ご主人が発見したらどうでしょう。妻が自分を疑っていることを知り、GPSを設置した妻を逆に信用できなくなるかも知れません。浮気していようがしまいが、GPS機器を理由に夫から離婚を切り出される、やぶ蛇になる場合も考えられます。
夫婦の信頼関係が崩れかねないGPS調査は、慎重にすべきと探偵は考えています。
GPSより広島を熟知したベテラン探偵調査員
GPSだけでなく、ネットショッピングの購入履歴や来店情報。様々な個人情報がネットを通じ集められる時代です。ITの高い知識がない個人でも、その情報を取得できてしまいす。
とは言え、夫婦関係は目に見えない絆で結ばれています。便利なGPSやIT情報機器で、逆に夫婦関係を壊すことが無い様に気を付ける必要があるかもしれません。
探偵がGPSを全く使わないとは言い切れませんが、浮気調査でGPS機器に依存することはありません。尾行中の調査対象者を見失い、GPSで探すなど探偵としては素人ではないでしょうか。位置情報の精度も最小10メートル~最大数百メートルとされ、GPSに振り回される調査員なんて論外です。
もみじ探偵社(広島本社)では、GPS位置情報を使わなくても、広島の地域や道を熟知しているベテラン探偵調査員が、夫の浮気現場を捉えられると自負しています。GPSを夫の車につけたいほど、浮気の疑いを持っている奥様がいらっしゃいましたら、一度もみじ探偵社にご相談ください。